ゼミの紹介
日本語に「言葉を選ぶ」という言い方があります。私たちが普段日本語を話す際には、無意識のうちに無数にある単語や文法といったものを組み合わせ、メッセージを伝えるために最適な言葉を選んでいます。無意識のうちに「ぜんぜんオッケー」なんて言うことができますが、これって変な言葉の使い方じゃないのでしょうか?このゼミでは、英語や日本語にみられる言葉の不思議を観察し、言葉に対する疑問を解き明かします。
教員の専門とゼミの関連性
私の専門は現代英語の語法、文法です。ある言葉はどの様な使い方をするのか、どのような単語と組み合わせて使うのかと言った単語の使い方(語法)に関心があり、次のような論文を書いています。ゼミでは、身近な日本語や英語に対する疑問について議論します。
1)「起動動詞beginとstartに後続するto不定詞及び動名詞補文の性質」『英語語法文法研究』第23号, pp.102-117, 英語語法文法学会, 2016年12月
2)「起動動詞commenceの補部の考察―名詞を補部にとる場合」八木克正, 神崎高明, 梅咲敦子, 友繁義典(編)『英語実証研究の最前線』pp.18-32, 開拓社, 2020年9月
身につく力
藏薗ゼミで身に付く力は次の3つです。
1) 言葉遣いに気を配る力
普段意識しない英語や日本語の使い方に敏感になり、言葉を大切に選ぶ感覚が身に付くようになります。
2) 地道に物事に取り組む力
地道に辞書や先行研究などの文献を集め、知識を深めながら情報を秩序立てて整理することができるようになります。
3) 伝える力
整理した情報を、効果的な順番や方法を用いて聞いている人に伝えることができるようになります。
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ゼミの風景
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最近ゼミで使ったテキストの例
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ゼミで使用する文献の一例