1.
ゼミの紹介
1年生から2年生までは半期ずつ異なるゼミに所属しますが、3年生からは一つのゼミに落ち着きます。それでやっと人類学的なゼミができます。人類学では、「自分の足で歩き、自分の目で見て、自分の頭で考える」(梅棹忠夫の言葉)ことが大事です。学生には積極的に旅に出て、新しい風景、新しい文化に出会い、そこから卒論テーマを見つけてもらいます。他者を尊重する姿勢と自主性を大切にしています。仲がよくて楽しいゼミです。
2.
教員の専門とゼミの関連性
私は文化人類学が専門です。人類学は、異文化に生きる人たちの生の在り様(文化)を学ぶことを通して、自文化を相対視していく学問です。つまり、異文化について学ぶことで、世界が広く多様で、その中のちっぽけな自分であることを知る。そして同時に、どの文化も、どの存在も、一つ一つかけがえがない存在であることを知る、ということです。ゼミや授業を通して、モノの見方や思考を広く柔軟にできたらと思います。
3.
身につく力
積極的に異なる社会に飛び込むということは、ドキドキするし、覚悟が要ります。他者を尊重する姿勢がなければ、どんな調査も上手くいきません。たくさんの人の力を借りるのですから当然のことです。たくましさも必要ですね。また、自分の研究テーマを見つけ、必要な調査(フィールド調査と文献調査)をし、卒論にまとめるには、好奇心の持続と論理的思考が必要です。卒業研究をしっかりやった学生は、確かな成長をします。
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4年ゼミ生と3年ゼミ生が合同で、研究発表会をしました