人文学部で学べること
人文学部で学ぶ、3つの学修領域Faculty of Humanities
人文学部には、学部のアドミッションポリシー、ディプロマポリシー、カリキュラムポリシーに基づいて、三つの学習領域(科目群)があります。
人間探究科目群比較文化・哲学、倫理、教育、芸術
文化、そして文化を形成する人間というものを、思想、哲学、倫理学、教育、芸術(美術、音楽、舞台芸術、映像)、比較文化といった事柄から学修、研究します。
それらを通じての終極の目的は、人間の存在について探究していくことです。

哲学 | 哲学、倫理学、宗教 | 平光哲朗 |
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比較文化 | 比較思想、日本学 | 赤井敏夫、上田学 |
教育 | 教育学、教職、生涯学修、ボランティア | 水谷勇、立田慶裕、井上豊久 |
芸術 | 音楽分析、音楽史、作曲 | 宇野文夫 |
西洋美術史、美術批評 | 倉持充希 | |
映像・映画 | 赤井敏夫、上田学 | |
キャリア教育 | 人間発達論・社会心理学 | 新居田久美子 |
言語・文学科目群日本古典文学・英文学・中国文学・日本語学・英語学
言葉は、人間が、物事を捉え、考え、意志を伝え、感情を表現する有効な手段です。
外国語も含め、言葉と文学を深く学ぶことは、様々な洞察力を高め、他者に対する理解力と自らの表現力を身に付けていくことになります。

文学 | 国文学 | 中村健史、白方佳果 |
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英文学、詩学 | 長谷川弘基 | |
現代中国の文学・演劇 | 中山文 | |
言語 | 日本語学 | 野田春美 |
英語学 | 出水孝典、服部亮裕、藏薗和也 |
環境・人類・地域・歴史科目群地球環境・文化人類学・歴史・社会学・地域学
人間は、地域という空間において、自然とともに生き、社会を作り、文化を形成してきました。それらは、必ずそれぞれ固有の歴史を持っています。自然、社会、地域とその歴史を学修することから、世界というものの深く総合的な理解を目指します。

歴史 | 日本史 | 森栗茂一 |
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東洋史 | 大原良通 | |
西洋史 | 北村厚 | |
人類 | 文化人類学、霊長類社会学、生態人類学 | 寺嶋秀明、早木仁成、三田牧 |
社会 | 地理、社会学、民俗学、地域学 | 矢嶋巌、寺嶋秀明、早木仁成、金益見、三田牧、新居田久美子、森栗茂一 |
環境 | 自然、海洋、気象、生物 | 鹿島基彦、福島あずさ、前畑政善 |
段階的な教育システムEducation System

幅広い学びで世界がひろがる
6つのポイント6points
人間を取り巻くさまざまなテーマに挑戦して、知らなかったことを学び、自分なりの考え方を身につけていきます。
そのうち、だんだんと身の回りのことや世界で起こっている事件について、自分の意見を持てるようになってくるはず。
ものの見方や考え方が180度変わるような、劇的な体験もあるはずです。
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01
幅広い学修を可能にする3科目群
人文学部人文学科では、様々な専門分野の教員が多彩な科目を担当しています。それらの科目は、次の3つの大きな科目群に分けられています。
- 古今東西の文学と言語を研究する「言語・文学科目群」
- 人間と自然、環境と社会、そしてそれらの歴史を研究する「環境・人類・地域・歴史科目群」
- 哲学や思想、文化の比較、教育、そして芸術を研究する「人間探究科目群」
学生はそれらを縦横無尽に学ぶことによって、人文学の広い視野と深い知識を身につけていきます。また、学びの過程を記録していく学修ポートフォリオを作成し、常に自らを振り返ることで、自分の知的関心を明確にし、卒業研究の作成や将来設計へとつなげていきます。
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02
総合的な知識から個別的な専門へ
【1年次】ユニークな9つの講義、「人文の知」を履修。
これは、多様な学問分野を専門とする教員3人が、合同で1つのテーマに関して開講する9つの科目です。- グローバルドリンクとしての茶
- ジェンダー論
- ローカルの価値
- 人とかかわる
- 未来の私たち
- 他者、あるいは異なることの意味
- 想いを表現する
- 沖縄学へようこそ
- 人とあそび
【2年次】各分野、科目の専門的な学修に入ります。
古今東西の歴史、文学、社会、哲学をはじめ、地球環境、人類学、芸術(音楽、美術、演劇)といったそれぞれのジャンルの専門的な講義と、「実践演習」という実践的な少人数授業が展開。各分野の専門性に触れ、3年次からの更に専門的な研究を準備します。 -
03
共通教育は学びの土台
1年次から、全学部に向けて開講される「共通教育科目」を受講することができます。
共通教育科目には、英語をはじめとした外国語、文章の読解や表現、時事問題の基礎知識、情報活用のトレーニング、音楽や美術といった芸術、物理・化学・生物といった理科や数学、そして総合大学ならではの各学部の提供する専門的な授業など、多彩な授業が履修できます。大学での今後の学修に必要な基礎的能力を伸ばし、一方で社会人としてのバランスの取れた知識や良識を身につけます。
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04
ゼミにて実践的な研究の技術を学ぶ
「ゼミ」は「演習」とも呼ばれ、与えられたテーマに基づいて「調べる→考える→まとめる→発表する」というプロセスにより、自らの力で学んでいく力、すなわち研究の方法を体得していきます。
1年次前期の「入門演習」では、ノートの取り方、論文の書き方といった学びの基礎的技術を身につけます。1年次後期から2年次にかけては、多彩な学問分野のゼミに所属することで自分の関心を深めます。
3年次には卒業研究へとつながるゼミを選択し、専門分野を極めていきます。 -
05
「人」と関わる「人」文学科
教室で講義を聞くだけでなく、キャンパスを飛び出し、五感をフル活用します。フィールドワークや学外実習を通して、「人」と関わり社会性を伸ばすことこそ、文学部とは一味違う「人」文学部の醍醐味です。
【実習で学ぶ授業(一部抜粋)】
- 明石稲爪神社秋祭りフィールドワーク
- 社会で働く人にインタビュー調査
- 児童教育施設・生涯学修センター・公民館などで実習
- 学内・学外でプロ演奏家・オーケストラ音楽の生演奏を鑑賞
- ピアノや声楽などを実習し、実践的に音楽を体験
- ミュージカル・演劇・J-POPなど芸術を評論
- 雑誌やポスターなどの広告を制作
- 「明石」というテーマの下、史跡や石碑などを調査
- 博物館・美術館でのワークショップを企画・運営
- 歴史資料が生み出された場所でフィールドワーク
- アンケート調査、インタビューなど、模擬的調査を実施
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06
学修の集大成、「卒業研究」
卒業研究は人文学科で学んだ4年間の総まとめです。
自分で決めたテーマについて、文献を調べたり、現地調査したり、人の話を聞いたり、そしてそれらを分析したりといった4年間のゼミで鍛えた研究手法を駆使して作り上げます。
論文という形で「自分だけの研究」をまとめることによって得られる「考える力」や「究める力」は、仕事のみならず人生全般において役立つばかりか、大きな自信にもなります。