1.
ゼミの紹介
倉持ゼミでは、おもに造形芸術を研究します。具体的には、絵画、彫刻、建築、工芸などの分野から興味を持ったテーマや作品を選びます。まず画集や高精細画像を活用して作品をじっくり観察します。国内などで作品が見られる場合は、現地調査に行きます。あわせて、参考文献や関連する作例を集めて卒業研究のアイデアを発表し、ゼミ仲間と議論しながら作品の特徴を明らかにしていきます。その特徴が生まれた背景や環境についても考察し、卒業研究を完成させます。
2.
教員の専門とゼミの関連性
私の専門は、西洋美術史です。主に17世紀にヨーロッパで描かれた絵画を研究しています。とくに重視しているのは、各国の美術館や教会で絵画を実見すること、古文書などをしっかり読んで検証すること、芸術作品と社会のかかわりを考えることです。ゼミ生も、近隣の美術館で作品を鑑賞してレポートを書いたり、先行研究となる文献を紹介したりしながら研究の基礎力を身につけ、芸術文化を考えるための多様な観点を学んでいきます。
3.
身につく力
このゼミでは、以下の3つの力が身につきます。
1)芸術作品を観察し、その特徴を言葉で表現できるようになります。
2)適切な情報収集に基づいて自分の考えを組み立て、ひとと冷静な意見交換ができるようになります。
3)芸術文化を通じて他者や社会を理解するという開かれた視野を持つことができます。
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ゼミ内発表の様子(2021年)
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ローマの街並み(2013年9月11日、短期調査にて本人撮影)
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プラハのカレル橋(2017年3月25日、国際ワークショップ参加中に本人撮影)