1.

ゼミの紹介

水谷ゼミは、教育とは何かを中心とした教育学、心理学、社会科学について幅広く学習・研究しています。3年次の前・後期を合わせて、文献検索の方法、学術論文とは、といった基礎的学習の上級編と、教育学についての見識を深める文献読解をしていきます。前・後期併せて、少年院・刑務所・不登校者の支援施設(心身障害者支援施設)などを訪問し、実地見学します。これらの過程で研究の基礎を学び、4年次に各自が関心のある課題について、教育学や心理学の知見を生かして深く切り込んだ卒業研究を各自でやり遂げ、研究成果を2万字前後の論文へと仕上げていきます。

2.

教員の専門とゼミの関連性

私の専門は教育学、より狭義には教育課程論です。比較的教育について実験的な取り組みが行われているアメリカの教育実践と教育思想を対象に研究して紹介するという活動を通して教育学や教育課程についての、理論の確立・精緻化を目指しています。
日本の常識=世界の非常識(その逆も)の事例を幾つか知り、視野を広げることで、物事の本質を見極める力が格段にアップすると思われます。
自分で面白い(funnyではなくinteresting)ことを見つけて、その裏側を覗いてみましょう。ゼミや授業を通じて、自己形成や教育についての見識を広げるきっかけを提供します。

3.

身につく力

水谷ゼミで身につけて欲しいと考えている能力は、物事の本質を見抜く力と他者との協調性、それらの土台を形成する粘り強い思考力です。
3年次の水谷ゼミは、教育学基本文献と学会誌投稿論文の読解と意見交換をとおして、紙背を読む、行間を読む、読解力と多様な考えや見聞したことのない施設に触れることで、視野を広げ、社会性を高めます。
さらに4年次の卒業研究で、自分が興味を持つテーマにこだわりながら調査分析し、世俗の言説を打ち破る、あなただけの視点の確立をめざします。