1.

ゼミの紹介

私たちは言葉と共に日々を送っています。言葉には人の気持ちが表れます。「がんばったね」と言われてカチンとくることもある。「フツーに悲しい」なんて変な日本語かもしれないけれど,そう表したいときもある。言葉の使われ方を考えることは,自分の気持ちに向き合い,他の人の気持ちに想いを馳せることでもあります。このゼミでは,現代日本語のさまざまな現象と向き合い,探究します。

2.

教員の専門とゼミの関連性

野田は,現代日本語の文法が専門です。最近は,コーパス(言葉のデータベース)を利用した使用実態の調査や,規範から外れている表現に関心があり,次のような論文を書いています。ゼミでも,身近な日本語に疑問をもつよう指導しています。

「話し言葉における「ではないか」と「のではないか」の使用傾向」『人間文化』52,pp.1-15,神戸学院大学人文学会,2022年12月

「J ポップの歌詞に見られる逸脱表現」金澤裕之・川端元子・森篤嗣編『日本語の乱れか変化か―これまでの日本語、これからの日本語―』,pp.69-87,ひつじ書房,2021年2月

3.

身につく力

野田ゼミで身につく力は,次の3つです。

1)身近な日本語を客観的に観察する。 ⇒ 気づく感性
  言葉に敏感になるので,感受性豊かに生き生きと人生を歩むことができます。

2)先行研究や人の意見をふまえて自説をたてる。 ⇒ 理解する力・考える力
  適度の謙虚さと適度の自信に支えられた,自分の意見をもつことができます。

3)自分の考えを論理的に整理し,口頭や文章で表現する。 ⇒ 伝える技術
  物事を論理的に考える力がつき,それを言葉で表現できるようになります。

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    卒業研究集(一部)

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    野田春美の著書

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    卒業生と現役ゼミ生の交流会でゲーム中(2019)