1.
ゼミの紹介
曽我部ゼミでは、歴史事実の根拠となっている、古文書や古記録などの史料を実際に読んでみて、私たちの知る「歴史」がどのようにして成り立っているのかを学びます。史料に基づいた歴史を知ったうえで、歴史の舞台を訪れるなどのフィールドワークを通して、歴史の面白さを実感してもらえたらと考えています。また、他のゼミ生達との議論を通じて、より深い理解が生まれる楽しさも感じて欲しいと考えています。
2.
教員の専門とゼミの関連性
日本中世史、とくに日本中世の天皇家(王家)について、その構成員である院、妻后、皇子女などの研究をしています。鎌倉幕府の成立後、「武士の世」が到来したと思われがちですが、鎌倉時代を通じて政治を担っていたのは天皇家を中心とした朝廷でした。なぜそうしたことが可能だったのか、天皇家の構成員に注目して考えています。
ゼミでは、中世だけでなく、広く日本の歴史について、根拠となる史料に基づいて歴史的事実を考える視角を養うことをめざして一緒に学んでいきます。
3.
身につく力
ゼミでは、まず日本史研究の方法論を身につけることから始めます。そのうえで、自分が興味を抱いたテーマ・問題について、史料に基づきながら研究を進めてもらいます。こうした作業を通じて、何が課題となっているのかをじっくりと考える力や、自分の意見を表現する能力、論理的思考力を身につけることを目指します。
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古文書の撮影風景
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最近は中世の北海道の歴史にも興味があります(函館市史跡志苔館跡)