1.

ゼミの紹介

1年次の基礎演習では「議論の仕方」を学びます。ここでいう「議論」とは単に自分の意見をぶつけ合うことではありません。あるアイデアに対して適切に批判し、修正し、改良していくという共同作業です。2年次の実践演習では言語学に関連する文献を参加者の興味に応じて取り上げ、精読します。精読のために必要な英語のスキル・リサーチスキルを学びます。

2.

教員の専門とゼミの関連性

私の専門は理論言語学です。特に「語」という単位に興味があり、主に英語と日本語の動詞の振る舞いを観察することを通して、人間言語におけるレキシコンの在り方について研究を行っています。ゼミでも、皆さんが興味を持ったことばの謎について、自分でデータを集め、仮説を立て、それを検証するという手順を踏みながら、議論できればと思っています。

3.

身につく力

1つは、筋道を立てて自分の考えを他人に伝える力です。「筋道」は捉えどころのないものではなく、ある程度の「型」があります。この型を学ぶことで議論の基本が身につきます。そしてこの力は研究に限らず、社会の様々な場面で効力を発揮してくれるはずです。もう1つは、不思議を発見する力です。普段は気に留めないことでも、よくよく考えてみると「不思議だなぁ」と感じることはこの世界に溢れています。ゼミでは色々なことばの不思議を皆さんと見つけていければと思います。

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    ポスター発表の様子(2019年@ハワイ大学)

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    レキシコン研究に関する書籍の一部