ゼミの紹介
中山ゼミでは、「アタシノアカシ」を恒例テーマに、学生による舞台上演を行っています。2019年度は前期終了時にマナビーホールで演劇上演を、後期終了時に明石ハウスでリーディング公演を行いました。今年はコロナの影響で夏の上演は断念し、全員が台本を書きました。自分の作ったセリフを友達の声で聞くという経験は新鮮で、みな自分の中に新しい力を発見することができました。
教員の専門とゼミの関連性
私は中国・ジェンダー・演劇をキーワードとし、「越劇」という女性演劇を専門に研究しています。ゼミでは演劇のもつ教育力に注目し、社会に出て必要とされる総合的な人間力の育成を行っています。昨年は台南大学から東アジアにおける演劇教育のトップランナー林玫君教授を招聘し、本学で演劇ワークショップを開催しました。
『新版・越劇の世界―― 中国の女性演劇』(編著)NKStation 2019年
『上演がもつ教育効果をめぐる一考察』教職教育センタージャーナル第4号、2018年3月、91頁‐102頁
身につく力
演劇作品は作家と役者だけではできません。
制作、照明、音響、舞台美術、衣装、メイク……目に見えない多数の作業があり、多様な力が必要とされます。その作業はつねに話し合いを必要とし、合意を得て進みます。なんて面倒くさい!でも、だからこそ社会の縮図と言えるのです。この経験によって、3つの力が自然と身につきます。
①台本を作成する過程で、創作する力が鍛えられ、言葉の魅力に気づく。
②稽古に入る過程で、コミュニケーション力や主体性が鍛えられる。
③みんなで一つの作品を作り上げた達成感を得ることができる。
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林教授の演劇ワークショップ「かぐや姫」
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明石ハウスのリーディング公演「カタルシス・ジャック」
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マナビーホール上演「現代版《明石の君》」