矢嶋教授が担当する人間文化学研究科社会関係論特殊講義Ⅰで京都都心フィールドワークを行いました

 
7月2日(土)に、矢嶋教授が担当する大学院人間文化学研究科社会関係論特殊講義Ⅰを受講する修士課程1年の大学院生が、テキストとして使用した専門書で取り上げられていた日本の流通の発展と商業空間の変容に関する章を閲読したことをきっかけにして、京都都心でフィールドワークを行いました。
 
受講生が人間形成論講座に所属し、修士論文研究で初等教育に関係するテーマで研究を行っていることから、フィールドワークでは、旧京都市立開智小学校校舎を活用した博物館で、日本で唯一学校の歴史を扱う京都市学校歴史博物館、旧立誠小学校を活用した複合商業施設である立誠ガーデンヒューリック京都、旧明倫小学校校舎を活用した京都芸術センターを見学し、旧龍池小学校を活用した京都国際マンガミュージアム、京都市教育委員会の庁舎として活用されている元生祥小学校の外観を視察しました。
 
その行程では、新京極通、寺町通、三条通の商業集積、御幸町通の古着店集中地区を視察し、テキストで取り上げられていた都心商業の変容に該当する事例を確認するとともに、旧日本銀行京都支店を活用した京都府京都文化博物館本館とミュージアムショップ、元京都中央電話局を活用した新風館、古民家を活用したイノダコーヒー本店を視察し、歴史的建築物を活用した都心商業の再生にむけた取り組みについての知見の修得を試みました。
 
受講する井上凌さんは経済学部出身で、7月18日に行われた講義でフィールドワークにおいて得た知見を報告した際には、新旧が混在する京都都心の商業集積の異質性について注目し、都市社会や商業集積を理解する地理学的フィールドワークの有効性について指摘しました。
また、こちらの記事でも紹介されていますので、是非ご覧ください。
 

京都学校歴史博物館の外観を撮影


旧日本銀行京都支店を保存活用した京都府京都文化博物館本館


ようやく夕方にたどり着いた京都国際マンガミュージアム