人文学部の4年次矢嶋ゼミ生2名が、ため池の「かいぼり」に参加しました
加古川市西神吉町富木地区で毎年行われているため池のかいぼり(じゃことり)に、人文学部の4年次矢嶋ゼミ生2名が参加しました。この池干し作業は、ため池の堤の点検、空気に晒すことによる池底の有機物の分解促進、外来生物の駆除を目的としています。矢嶋ゼミでは、ため池の維持作業が困難になりつつある農村の現状を学ぶとともに、富木地区のかいぼり作業を盛り上げるため、2011年から神戸学院大学地域研究センターにおける協働研究の一環として参加し続けています。
11月4日(土)に、加古川市西神吉町富木地区のため池「盆の池」で開催されたかいぼりでは、2名の学生が池に入って外来種のミシシッピアカミミガメやウシガエルなどの駆除作業と写真映像記録に当たりました。2人は昨年度も参加しました。大黒良介さんからは、「外来種の増加が問題となっている現在、かいぼりが環境にもたらす意味を自ら体験することで学ぶことが出来ました」、矢持拓海さんからは、「かいぼりを通して、外来種の増加問題の深刻化や地域住民のつながりなど、多くのことを肌で感じました」との感想がありました。引率した矢嶋教授は、「農業の縮小が続くなかで、どうしたら将来にわたってかいぼりを続けていけるのか、考えていかねばならない」と述べていました。
かいぼりの後には、公民館で地元産のお米を使ったおにぎりと豚汁を頂きました。なお、後日届いた富木町内会の方からのメールによれば、かいぼりの翌日から3日間にわたって、コウノトリが盆の池を訪れたそうです。