人文学部の2年次矢嶋ゼミ生が、有瀬キャンパスから大蔵谷インターチェンジ付近にかけての地域の変遷を把握するフィールドワークを行いました

有瀬キャンパスから大蔵谷インターチェンジにかけてのロードサイド店舗を確認

人文学部2年次前期の実践演習Ⅰ矢嶋ゼミでは、都市郊外地域の変遷について理解することを目的として、有瀬キャンパスから大蔵谷インターチェンジ付近にかけてのフィールドワークを、6月11日の2時限目に行いました。神戸学院大学有瀬キャンパスは、17世紀後半に成立したと考えられている旧漆山新田村(1877年頃に生田村と合併して有瀨村が成立)に位置しています。

 

日向さんの前で地元の方に聞き取り調査を行いました

日向さんの前で地元の方に聞き取り調査を行いました

有瀨キャンパス北門の近くに見られる藏やJA兵庫六甲の不動産部門が掲出する不動産管理の看板、神戸西消防団漆山分団の倉庫と火の見櫓の外観を確認した後、漆山公民館と厳島神社を目視し、漆山自治会の墓地を眺め、それぞれの場所に見られる村の名残について班ごとに検討しました。続いて、1970年代から2010年までの10年ごとの住宅地図を見ながら、県道沿いに立地する家電量販店や衣料品販売チェーン店、ファミリーレストランが、いつどのように変化して現在に至っているのか、班ごとに確認しました。最後に、日向前バス停の近くに位置する17世紀後半の明石藩主である松平日向守信之を祀る記念碑「日向さん」の前で、地元の方から、日向さんの説明看板を設置した理由や命日に行われている祭礼、大蔵谷インターチェンジの開設と神戸学院大学の開学以降における有瀬漆山地区の変化について、説明を受けました。

日向さんの前で記念写真を撮りました

日向さんの前で記念写真を撮りました

以上を通して、神戸学院大学有瀬キャンパスが位置する漆山地区で目にすることができる江戸時代の村の名残や、高度経済成長期から現在にかけての地区の変化について理解するとともに、都市郊外である漆山地区の発展が旧市街地である明石市中心部の商業にもたらした影響についての示唆を得ました。
 

引率した矢嶋教授によれば、参加した学生から「バスで横を通っているけれども日向さんのことは知らなかった」「ロードサイド店舗が時代を経て変化して今に至っている点が興味深かった」といった感想が聞かれたとのことでした。学生は、フィールドワークの結果に基づいて、ゼミでの発表準備を進めています。

 
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