2021年度を迎えて

2021年度を迎えて

コロナ禍がおさまらないままに新年度を迎えました。感染防止に気を配りながらではありますが、学生のみなさんをキャンパスに迎える、うれしい春です。

 

新入生のみなさん、御入学おめでとうございます。人文学部にようこそ。不安もあるでしょうが、どんな状況でも大学生活を楽しみ、大きく育ってくれることを心から願っています。
新2年生のみなさん、この1年間よくがんばってくれました。大学について、まだわからないことや不安なことがあったら、窓口や教員に遠慮なく聞いてください。
新3年生、新4年生のみなさん、昨年度は非登学を選んだ人も多かったので、大学に通い、たくさんの仲間と会う日常の喜びを改めて味わってください。

 

2021年度前期は対面授業を基本としてスタートしますが、一部、遠隔授業もあります。感染再拡大が危ぶまれるなか、授業形態が変更される可能性もありますし、日常生活においても引き続き感染防止対策を徹底する必要があります。

 

一方では油断できない感染状況への注意を怠らず、一方では、かけがえのない大学生活を充実させ、学びを深める。少し難しいことではありますが、困難は人を成長させます。一緒に、この状況を乗り切っていきましょう。ときには気分がふさいだり、疲れてしまったりしても当然です。どうぞ一人で抱え込まず、周りの人と話をしてください。相談してください。泣いて笑って、転んで立ち上がって、遠回りもしながら、共に生きていきましょう。

 

人文学部は1990年に開設された学部であり、2020年は30年の節目の年だったのですが、あいにくコロナ禍に見舞われ、行事等の実施はかないませんでした。上に「困難は人を成長させる」と書きましたが、節目の年に与えられた試練を、人文学部がさらに発展していくための力に変えていきたいと思っています。

 

保護者のみなさま、御心配の尽きないこととお察しいたします。学部として、学生のみなさんの安全を守ることと、教育の質を落とさず充実した学生生活を送ってもらうことの両立に、引き続き努めてまいります。
大学の諸対応に御理解と御協力を賜りますよう、謹んでお願い申し上げます。

 

人文学部長
野田春美