人文学部の3年次矢嶋ゼミ生が、たつの市の龍野城下町の魅力発信に向けた夏合宿研究調査を行いました

古民家レストランの店主に聞き取り調査をするC地区班

古民家レストランの店主に聞き取り調査をするC地区班

 本学は、西兵庫信用金庫、公益財団法人しそう森林王国観光協会、たつの市観光協会と連携した地域活性化プロジェクトである「神戸学院大学 × 西兵庫信用金庫 地域活性化プロジェクト」に取り組んでおり、人文学部3年次の専攻演習Ⅰ矢嶋ゼミは、経済学部関谷ゼミとともに本プロジェクトに参画しています。

 矢嶋ゼミでは、たつの市の龍野城と国の重要伝統的建造物群保存地区(重伝建地区)にも選定されている龍野城下町(川西地区)の魅力的な景観の発信に取り組むこととし、9月9日(火)と10日(水)にかけて、矢嶋ゼミに所属する3年次生15名と修士課程の大学院生1名が、龍野城下町に位置する店舗や事業所、寺院・神社、資料館などの責任者や広報担当者に対して、聞き取り調査を行いました。

老舗の糀店店主に聞き取り調査をするD地区班と調査をサポートする大学院生の三葉龍祐さん

老舗の糀店店主に聞き取り調査をするD地区班と調査をサポートする大学院生の三葉龍祐さん

 聞き取り内容は対象者によって異なるものの、店舗・事業所等の歴史や業務、重伝建地区選定の影響、龍野城下町の今後についての思いなどで、15人の学生が5班に分かれて、事前に電話でお願いしていた店舗・事業所に対して30分程度の予定でおこない、約30の店舗・事業所等の関係者に話を伺うことができました。聞き取り調査の合間には、各班が担当した地区の魅力的な景観を背景にして、学生自身がモデルとなった撮影も行いました。

古民家を活かした老舗喫茶店の店主に聞き取り調査をするE地区班

古民家を活かした老舗喫茶店の店主に聞き取り調査をするE地区班


自らがモデルとなって龍野城でセルフタイマー撮影をするB地区班

自らがモデルとなって龍野城でセルフタイマー撮影をするB地区班

 なお、9日の夕方には、連携の申し出があった兵庫県立龍野北高等学校商業科の3年生の代表2名と、旅館からオンラインでつないでミーティングを行いました。同校商業科の生徒が龍野城下町で運営しているアンテナショップ龍北工房で販売するレザー製品のデザイン案を考えることを要請されました。矢嶋ゼミからは、龍北工房がある地区を担当した班の3名が、物販店舗向けの調査票を使用して、聞き取り調査を行いました。

龍野北工房を運営する龍野北高校の生徒にオンラインで聞き取り調査をするD地区班

龍野北工房を運営する龍野北高校の生徒にオンラインで聞き取り調査をするD地区班

 参加した学生からは、古くからの事業者にも熱い思いを持つ事業者がいることがわかった、11月のオータムフェスティバルに力を入れている事業者が多いことに気づいた学生がいるなど、直接当事者に話を伺うことの大切さに気づくきっかけになりました。また、話が弾んで1時間も話し込んだ、就職活動に向けて自信になったといった感想がありました。

古民家カフェの店主に聞き取り調査をするA地区班(三葉龍祐さん撮影)

古民家カフェの店主に聞き取り調査をするA地区班(三葉龍祐さん撮影)

 矢嶋ゼミでは、10月上旬の土日に再び聞き取り調査を実施し、魅力的な景観の撮影にも取り組むとともに、龍野北高等学校商業科3年生から要請があったデザイン案を検討するためのインスピレーションを現地で得る予定です。

 

 [こちら]のページに別の写真が掲載されています。
 5月20日に矢嶋ゼミが龍野城下町で行ったフィールドワークについての記事が[こちら]に掲載されています。