博物館学芸員課程の博物館実習(Ⅰ)(3年次生)の受講生が『平安京に出陣した東播磨の焼き物たち』展を開催しています

 
用田政晴教授が担当している博物館学芸員課程の博物館実習(Ⅰ)(3年次生)の受講生が、有瀬図書館本館2階エントランスにおいて『平安京に出陣した東播磨の焼き物たち』展を12月2日(金)まで開催しています。
 
この展示は、神戸市埋蔵文化財センターのご指導とご協力のもと、兵庫県立考古博物館のご理解も得ながら展示実習の一環として製作したもので、有瀬図書館ギャラリー展として開いたものです。
受講生は全員が専門外でありながら、夏休み前からの限られた時間の中で、関連博物館施設を自主的に訪ねたりして企画・設計等を行い、ようやく展示にこぎつけました。今回は、ハンズオン展示と呼ぶ参加体験型の触れるミニ展示も、受講生のアイデアででき上りました。
 
神戸市西区神出町周辺では、平安時代の終わりごろから鎌倉時代の初めまでの約300年間に土器や瓦が焼かれ、広く西日本に流通しました。特に、瓦は平安京へ大量に供給され、「平安京に出陣した東播磨の焼き物たち」とは、そんな西区のあまり知られていなかった歴史の一端を表現したものです。
 
豊富な燃料と良質の粘土に伝統的な窯業技術が加わり、瀬戸内海を使った海上輸送ルートにも恵まれた東播磨の歴史的価値を学生たちは改めて知る機会となりました。
 
皆さんは、西区がこうした窯業の里だったことをご存じだったでしょうか
本展示に関してのご意見・ご感想などを、展示コーナーにあるノートにご記入ください。学芸員課程受講生の学びをより充実させるための参考にさせていただきます。
 
こちらの記事でも紹介されていますので、是非ご覧ください。
 

新しいハンズオン展示の試み


神戸市埋蔵文化財センターで梱包


図書館展示の様子


展示がほぼ完成