長田で学生と教員による 、まち歩きフィールドワークが行われました
10月28日(土)、有志の学生と教員による長田のまち歩きが行われました。
三田牧准教授、金益見准教授、鈴木遥講師と学生7名が参加し、新長田駅の近くにある鉄人28号の巨大モニュメント前で集合しました。
学生たちは二班に分かれて、時間内に4つのミッション(①KICCセンターでパンフレットをゲット、②外国の方が営むお店でランチ、③長田のまちで誰かに話しかける、④まちの掲示板を観察)をクリアしなければいけません。
ゴールは旧二葉小学校にある神戸学院大学地域研究長田センターです。
さあ、スタート!
① KICCセンター(Kobe International Community Center)
■KICCセンターでパンフレットをゲットした学生の声
「病院通訳のパンフレットを見つけた。12ヶ国語に対応している」
「絵を使ってわかりやすく説明したパンフレットが多かった。外国人に伝わりやすいように工夫されていると思った」
「センターには日本人が自習する目的などにも利用していいということだった。外国人向けというだけでなく、地域の人が 利用で きるセンターであった」
② 外国の人が営むお店
■外国の人が営むお店で昼食を食べた学生の声
「初めて冷麺を食べた。酢を入れすぎた。元々在日の同胞の人たちのために作られたお店だったということで、麺のコシや、水キムチなど、日本人向けにアレンジされた韓国料理の店より本格的な味を食べられた 」
「元々好きじゃなかったナッツがチェーというベトナムのデザートの中に入っていて、驚きの美味しさだった。自分では選ばないメニューを食べられてよかった」
「なかなか食べたことのないものを、という思いで、カエルの塩唐揚げにチャレンジしてみた。鶏肉のような美味しさだったが、胴体は食べにくかった」
③ 長田のまちで誰かに話しかける
長田のまちで誰かに話しかけた学生の声
「奄美群島のお店で話を聞いた。売っている商品は、黒糖焼酎の地酒など。利用客のおばちゃんがパンを差し入れするなど、商売だけでなく、人と人との繋がりを大切にしているお店であった」
「平壌冷麺の店で話を聞いた。韓国に行ったことがあったが、お店の内装は本場のようだった。店員の方に平壌冷麺の店で話を聞いた。店員の方に聞くと、店員の方は日本で生まれ、、祖母の時代に日本にやってきたという」
④ まちの掲示板
■まちの掲示板を観察した学生の声
「三国志なりきり看板がそこかしこにあった。掲示板、掲示物が多く、新長田は今はあまり賑わっていないけど、街の人がにぎわせようとしているのだな、と感じた。震災の後の復興という話も聞いた 」
「海外のイベントやサンバ など、ここならではの掲示物だなあと思った。自分の地元では絶対ないと思う。いろんな国の人が住んでいるからこそ、本場の人から学べるし、シニアから子どもまで様々なクラスがあるんだなと思った 」
■まち歩きに参加して…
・今回初めてフィールドワークに参加しました。長田では自分の出身地では体験できないような、他国の文化やどこが懐かしさを覚えるような商店街の雰囲気や匂いなどを感じることができました。(学生)
・レトロで、かつ、震災を経験した街。今日見たことから新たに出た疑問として、震災の被害、残った建物のこととか、気になった。(教員)
・長田は個人に寄り添う街である、という印象を持った。街の掲示板や、コミュニティの幅広さからそのように感じた。長田のように、人の温かみを感じられる街に住みたいと思った。(学生)
・実際に歩いて見て回ったり、異文化に触れることで、長田の地域は他の地域と比べて人とのつながりを大切にしていることが分かりました。(学生)
・主体的に動けば、国籍や年齢等に関係なく、様々な人と交流を盛んにできる町であると感じました。(学生)
・それぞれにさまざまな発見があって、それをみんなで共有できてとても楽しかった。(教員)