人文学部の3年次矢嶋ゼミが、卒業研究中間発表会と神戸北野町の歴史的街並み見学フィールドワークを実施しました

 人文学部の3年次矢嶋ゼミでは、異人館が集中する神戸市中央区の北野町で毎年フィールドワークを行い、大都市に位置する伝統的建造物群保存地区の観光地化についての理解を深めています。
 2月18日午前には、三宮サテライトで、卒業研究の中間発表会が行われ、春休み中の文献研究とフィールドワーク調査の結果についてゼミ生全員が報告して、活発な質疑応答が行われました。また、卒業研究の取り組みが就職後にどのように活かされるのか、それを就職活動で採用担当者にどのようにしてアピールするかについてのミニ講座を、矢嶋教授が行いました。

ラインの館では、全員で北野町の歴史を伝える動画を視聴しました。

ラインの館では、全員で北野町の歴史を伝える動画を視聴しました。


 午後には神戸北野町の歴史的街並みを見学するフィールドワークが行われました。JR三ノ宮駅前で神戸市が観光案内を行っている神戸市総合インフォメーションセンター前に再集合し、センターの様子を把握したのち北野坂へ向かい、神戸ジャズストリートについての説明をジャズハウスSONEの前で受けました。また、北野坂沿いにあるインド倶楽部や安藤忠雄氏設計のビル、景観配慮型のコンビニエンスストアー、神戸にあった国営オリーブ農園の歴史を伝える市民ボランティアのオリーブの花壇など見学しました。
 その後、異人館の一つであるラインの館で北野町の歴史を伝える展示資料を見学したのち、阪神工業地帯の礎をつくったことでも知られるハンターの邸宅跡、NHKの連続テレビ小説で取り上げられた風見鶏の館、市民広場の歴史、ジャイナ教寺院などについての矢嶋教授の説明を受けました。最後に、廃校利用施設として知られていた北野工房から改装されて現在は飲食施設となっている旧北野小学校の現況を視察したのち、すでに閉門した後で境内の見学はできなかった生田神社で、史跡生田の森の看板を見学し、三ノ宮駅から北野町にかけての付近の歴史的変遷についての理解を深めました。
 学生からは「姫路出身で神戸を詳しく知らないので、北野町に多様な建物があることを知ってとても興味深かった」「フィールドワークによって、北野町が街全体として、さまざまな人がいろいろ関わってきたことを目の当たりにした」と話していました。

ハンター迎賓館の看板で、この場所と人文地理学の講義で習った阪神工業地帯の歴史がつながりました。

ハンター迎賓館の看板で、この場所と人文地理学の講義で習った阪神工業地帯の歴史がつながりました。


風見鶏の館の看板で、かつてドラマによるコンテンツツーリズムがあったことを知りました。

風見鶏の館の看板で、かつてドラマによるコンテンツツーリズムがあったことを知りました。


風見鶏の館の前で全員で記念写真を撮りました。

風見鶏の館の前で全員で記念写真を撮りました。


旧北野小学校前に残る門柱と塀を確認しました。

旧北野小学校前に残る門柱と塀を確認しました。


説明板によって、生田神社境内の生田の森が源平合戦の史跡であることを知りました。

説明板によって、生田神社境内の生田の森が源平合戦の史跡であることを知りました。


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