人文学部の3年次矢嶋ゼミ生18名が、ため池の「じゃことり」に参加しました
加古川市西神吉町富木地区で毎年行われているため池の「じゃことり」(かいぼり)に、人文学部の3年次矢嶋ゼミ生18名が参加しました。
この池干し作業は、本来「じゃことり」と呼ばれ、ため池の堤の点検、空気に晒すことによる池底の有機物の分解促進、外来生物の駆除を目的としています。
矢嶋ゼミでは、ため池の維持作業が困難になりつつある農村の現状を学ぶとともに、富木地区のじゃことり作業を盛り上げるため、2011年から神戸学院大学地域研究センターにおける協働研究の一環として参加し続けています。
今回は、兵庫県いなみ野ため池ミュージアム20周年記念リレーイベントの一つとして開催されました。富木地区のじゃことりは地元の方たちによって伝統的に続けられてきたもので、この地区のため池にはテレビ番組の「かいぼり」で見られるようなゴミはほとんどありません。
11月12日(土)に、加古川市西神吉町富木地区のため池「蓮池」で開催されたじゃことりでは、18名の学生が池に入って外来種のミシシッピアカミミガメの駆除を体験したり、その場で調理した外来生物や魚などを賞味したりするとともに、聞き取りや写真映像記録に当たりました。
参加した学生は、「ゼミの先輩(4年次生)から聞いて、楽しみにしていた」「(自分は)亀が捕獲できなくて悔しい」などと話していました。
引率した矢嶋教授は、「ミシシッピアカミミガメが増えて魚が少なくなったと考えられる状況について専門家から話を聞いたり、飛び入り参加した京都大学農学部生が取り組む研究について話を聞いたりする機会があり、今年も学生にとって有意義な協働となりました」と話していました。
じゃことりの後には、公民館で地元産のお米を使ったおにぎりと豚汁を頂きました。
なお、別の写真が掲載された記事がこちらとこちらとこちらにあります。