福島ゼミが宇治茶の産地・和束町でフィールドワークを行いました

6月9日(日)に人文学部の福島ゼミが京都府相楽郡和束町でフィールドワークを行い、実践演習Ⅰを履修する2年次生13名が参加しました。
和束町は宇治茶の産地として古くから茶栽培を行っている地域で、美しい茶畑景観は京都府景観資産第一号として登録されています。

 

今年は茶の生育が早く、一番茶が全て終わったタイミングでの訪問となりました。午前中は和束町活性化センターの谷本さんの案内で、茶畑の周辺を歩きながら茶樹の栽培方法や茶畑景観の見方を学びました。
午後は屋内で茶農家さんに話を伺いながら、茶の特徴からどの種類のお茶かを当てる「茶香服」を体験したのちに聞き取り調査を行いました。

一杯の茶から茶の種類を見極める「茶香服」

一杯の茶から茶の種類を見極める「茶香服」

聞き取り調査は、質問を事前に用意し、それぞれ担当する学生が質問する形で進行しました。茶農家さんとしてのやりがいや誇り、お茶の葉の活用法など、さまざまな質問に一つひとつ丁寧に答えていただき、大変充実した時間となりました。

茶農家さんのお話を伺う

茶農家さんのお話を伺う

調査にご協力くださった岡田文利さんは、上香園という製造販売元の代表を務めておられ、長年和束での茶業の振興に尽力されている方です。「和束は茶しかない」といわれたことに悔しさを感じ、茶葉を使ったさまざまな商品を開発してきたと話してくださいました。
最近は「幸せの青いお茶」という商品を開発し、日本茶AWARD2022でプラチナ賞を受賞されています。ご経験を踏まえ、学生には「人と同じことをしても勝てない。人と異なる視点で、発想を変えて考えること、そして諦めずに考え続けることが大切。企業もそのような人材を求めている。」と熱く語ってくださり、学生たちもそのメッセージをしっかりと受け止めていました。