人文学部三田ゼミの江﨑舞音さんの卒業研究が毎日新聞(地域面)で紹介されました

 人文学部三田ゼミを2026年3月に卒業した江﨑舞音さんは、三池炭鉱で働いていた与論島出身者について研究しました。この研究は人文学部の優秀卒業研究に選ばれ、そのことがきっかけで5月10日の毎日新聞地域面(福岡 筑後)で紹介されました。

 

 江﨑さんは、福岡県大牟田市の出身で、三池炭鉱は身近な存在でしたが、そこで与論島の人たちが働いていたことは知りませんでした。その人々の末裔によって運営される「大牟田・荒尾与論会」や与論島でのフィールド調査、そして丹念な文献調査から、三池炭鉱で働いた与論の人々の営みを共同体を軸に明らかにしました。

 

 江﨑さんの卒業研究によると、与論の人々は過酷な労働や貧困、差別に苦しみましたが、共同体をつくることで結束し困難に立ち向かいました。また、与論出身者の遺骨を祀る共同納骨堂を作り、精神的なよりどころとしました。炭鉱閉鎖後も与論会の活動は継続し、与論の精神文化と記憶の継承などが行われています。今日では与論島と大牟田との学校レベルでの交流も生まれ、三池炭鉱で働いた与論の人たちが肯定的にとらえ直されてきているといいます。

 

 この記事を書いた新聞記者は、「与論から移住してきた人たちのことは大牟田でも記憶が薄れかけています。炭鉱で栄えた町の歴史に刻むべき大切なことです。若い人がこういうことに目を向けてくれたことがとてもうれしい」と語っていました。

 

与論島で調査する江﨑さん(右)