人文学部の新入生行事がおこなわれました
4月6日(火)、人文学部新入生行事の一環として「学部紹介・学部ガイダンス」が実施されました。
第1部「学部紹介」では、野田春美人文学部長、長谷川弘基人文学科主任のあいさつの後、人文学部イベントスタッフ(※)が中心となり、学生目線でカリキュラムや学生生活の紹介を行いました。単位や時間割の仕組みについては、3回生のイベントスタッフたちが自身の失敗談などもまじえながら説明。授業内容の紹介ではクイズを織り交ぜ、新入生にも参加してもらうなど、楽しく和やかな雰囲気で進行しました。イベントスタッフの「人文学部での学びは、論理的能力や表現力、課題解決能力などを育み、社会に出てから真に必要とされる力が身につく」という言葉は、新入生のみなさんの胸に響いたようです。
第2部の「学部ガイダンス」では、人文学部に所属する教員が新入生の前に立ち、専門分野や授業などを紹介した後、講義「人文の知」の説明が行われました。「人文の知」は多様な学問領域にまたがる人文学部の教員が、それぞれの専門を超え、異なる分野の教員と協働してひとつのテーマを論じるオムニバス授業です。人文学部では1年次の中心的な科目として、新入生に積極的な履修を勧めています。今回は九つの「人文の知」について担当者や授業内容の説明を行いました。
※イベントスタッフは、キャリア科目の授業の一環として、人文学部におけるさまざまなイベントの企画・実施などを行う学生たちのことです。
野田春美人文学部長のあいさつ(要約)
ご入学おめでとうございます。人文学部にようこそ。
このような状況のなか、大学に入学されたみなさんには、4年後、どんな状況のなかでも流されることなく、自分らしく生きる人になってほしいと思います。社会には「状況に流される人」がたくさんいます。視野が狭い、考えが浅い、あるいは自分に自信がないと、人は流されます。
流されない人になるために、みなさん、人文学部での4年間で「変わること」を恐れないでください。「自分はこんな人間だから」と決めつけてしまうには、みなさんは若すぎます。自分は人見知りだと思っている人こそ、さまざまな人と知り合って、自分を変えてほしい。勉強に苦手意識のある人こそ、授業を通して学ぶ喜びを知ってほしい。惰性で日々を送りがちな人は、新しいチャレンジをして新しい自分を見つけてほしいと思います。人文学部は自分を変えられる場所です。
失敗もするでしょう。恥もかくでしょう。しかし、そうやって自分を変え、成長することによって、みなさんは4年後、「自分は何があってもだいじょうぶ。状況に流されたりしない」という自信を持った人になれるはずです。
一緒にコロナ禍を乗り切り、楽しい学生生活にしていきましょう。
長谷川弘基人文学科主任のあいさつ(要約)
ご入学おめでとうございます。
大学4年間は、中学、高校よりも長い期間です。この4年間をかけて、みなさんは単に「変わることを畏れない」だけではなく、むしろ絶対に変わらなければなりません。みなさんは今、子供と大人の端境期にあります。ときには子供、ときには大人として扱われることでしょう。しかし、4年後、みなさんが子供扱いされることはまずありません。好むと好まざるとにかかわらず、みなさんは4年のあいだに大人にならなくてはならないのです。
大学は、小学校から続く学びの最終段階です。学ぶとは変わることです。人間は自分を変えるために学びます。そして、大学は学ぶことを学ぶ場所です。学ぶことを学べば、その後は一人でできます。みなさんは4年後、ひとりで学べる人間に成長しなくてはなりません。なぜならひとりで学べる人こそが大人だからです。
だからこそ、大学での学びを楽しんでほしいと思います。自分の学びの最後の段階がどうなってゆくのだろう、と期待を持って授業に臨んでください。ぼくたちもそのお手伝いができるのを楽しみにしています。