福島ゼミがお茶の産地・和束町でフィールドワークを行いました
6月11日(日)に福島あずさ准教授が京都府相楽郡和束町でフィールドワークを行いました。
実践演習Ⅰの2年次生17名と、専攻演習Ⅰの3年次生17名の計34名が参加しました。和束町は宇治茶の産地として古くから茶を栽培している地域で、美しい茶畑景観は京都府景観資産第1号として登録されています。
当日は朝からあいにくの天気でしたが、和束町活性化センターのガイドの案内で、茶畑の周辺を歩きながら茶樹の栽培方法や茶畑景観の見方を学び、雨が上がったタイミングで茶葉の手摘み体験をしました。午後は2班に分かれて屋内で茶の特徴を当てる「茶香服」というゲームや手揉み製茶の体験をした後、若い茶農家さんに来ていただき、聞き取り調査を行いました。
聞き取り調査では、質問を事前に用意し、それぞれ担当者が質問する形で進行しました。茶農家としてのやりがいや誇り、降水量などの天候がお茶の味に与える影響、茶葉の活用法や、海外への販売展開、観光客の受け入れとそれに対する農家さんの反応など、事前に練ってきたさまざまな質問に一つひとつ丁寧に答えていただき、大変充実した調査となりました。
聞き取り調査にご協力くださった増田さんは、大学卒業後、一般企業への就職と退職を経験した後に和束町に来られ、茶業の手伝いや地域おこし協力隊を経て観光業で起業したものの、コロナ禍により茶農家を始めたという経歴をお持ちで、学生に対して熱いメッセージをお持ちでした。
最後にご自身の経験から「企業への就職活動だけでなく、農業や田舎暮らしなどの“知らない世界”も知って、ぜひ人生の選択肢の一つにしてほしい」とお話しされ、その言葉に学生たちも真剣に聞き入っていました。