神戸市で日本語を学ぶ留学生との交流会を実施しました

全員での記念撮影

全員での記念撮影

 2025年7月22日、人文学部鈴木遥講師のゼミ2年生(実践演習I)が、神戸市で日本語を学ぶ留学生との交流会を行いました。
鈴木ゼミでは、神戸の多文化を理解することを目的とした活動を実施しており、この交流会は今回で4回目の開催となります。交流を深めてきたのは、新長田で留学生に対する日本語教育を続けている神戸新長田日本語学院です。

ポスター発表

ポスター発表

 交流会では、両校の学生がそれぞれ活動を企画しました。神戸新長田日本語学院は、留学生の出身国の挨拶紹介と母国の文化に関するポスター発表を企画しました。鈴木ゼミは、絵を使ってしりとりをする「絵しりとり」を企画しました。

 

 神戸新長田日本語学院の企画では、はじめに、ミャンマー、スリランカ、ネパールなどの国々出身の留学生が、自国の挨拶を紹介しました。その後、参加者全員で挨拶の練習をしました。中には「母国の人は日常的にほとんど挨拶しないので、この言葉はあまり使わないかも」という説明をした人もおり、会場はどよめきました。参加者は挨拶文化の違いを感じているようでした。

 

 次に、留学生による母国の文化に関するポスター発表が行われました。民族衣装や食文化など様々なトピックについてのポスターが準備されました。どのポスターも日本語で書かれ、写真やイラストが添えられていました。留学生は日本語でこれらのポスターの内容を説明しました。鈴木ゼミの学生は留学生の発表を熱心に聴き、日本の文化との共通点や違いなどについて意見交換をしました。どのグループも話が盛り上がり、時間が足りないようでした。

絵しりとりの説明をするゼミ生

絵しりとりの説明をするゼミ生

 その後、鈴木ゼミが準備してきた「絵しりとり」を実施しました。このゲームのポイントは、言葉を使わず絵でしりとりをすることです。事前のゼミでは、このルールをいかに留学生のみなさんに理解してもらえるように伝えるかを話し合い、説明内容を決め、練習を重ねました。ゼミ生はまずホワイトボードにしりとりの絵を描き、特に重要なルールは文字で書きました。この絵や文字を指しながら、ルールの説明を行いました。

伝えようとする留学生と戸惑うゼミ生

伝えようとする留学生と戸惑うゼミ生

 「絵しりとり」を始めると、最初はルールが十分に理解できていない留学生も、ゼミ生のサポートですぐに理解し、思い思いの絵を描いてしりとりをしていました。隣の人が描いた絵が何か分からず戸惑う人、一生懸命描いたものの「ん」のつくものを描いてしまって慌てる人などがいて、そのたびに会場には大きな笑い声が飛び交いました。また「絵しりとり」後のグループごとの答え合わせでは面白い絵がたくさん紹介され、また笑いが起こりました。

 

 本交流会は、ゼミ生が様々な国の人々と言葉を交わし、楽しい時間を共有する貴重な機会となりました。