人文学部の斎木植物コレクションの学術的価値および今後の活用法を、植物分類学に詳しい兵庫県立人と自然の博物館主任研究員から評価・指導を受けました

 
本学では、斎木植物コレクションと呼ぶ「さく葉標本」(いわゆる押し花)約2万点、植物生態写真約1万点を、人文学部長室前の「斎木植物標本室」で保管しています。
これは薬学部名誉教授であった斎木保久先生が、国内および世界各地で収集されたものですが、野生生物資源の利用研究のため斎木先生と共同研究を行っていた人文学部人類学グループが標本を引き継ぎ、人文学部寺嶋秀明名誉教授、早木仁成教授らが中心になって整理・保管してきたものです。

 
これら標本の学術的価値とこれからの保存方法について、専門家から指導を受け、博物館学芸員課程において植物標本の収集・整理・保管を学ぶ素材としての活用も検討するため、寺嶋・早木教授に加えて学芸員養成課程の用田政晴教授を交えて検討することになりました。今回は、植物分類学がご専門で日本の植物標本事情に詳しい兵庫県立人と自然の博物館主任研究員高野温子先生に来学いただき、標本の学術的な評価と今後の在り方について、11月18日(木)にご指導を受けました。
 

高野先生によると、斎木植物コレクションは、日本の国内にとどまらず広く世界 中で採集されたもので保存状態もよく、また同定も正確ですでに標本としての整理が完了して画像データも伴うデータベースとして公開されるなど、理想的なものとのことでした。学界ではその存在がほとんど知られておらず、特にシダ類については、日本産シダ類の8割にあたる467種と海外産シダ1600種余りを含む充実したコレクションであり、学生指導に向けた典型的な標本類もまとめて保管されていました。 
 

これらが本学内のしかも人文学部にあることから、博物館学芸員養成課程での見学・実習や共通教育科目での生物多様性関連科目での利用、さらに同じ有瀬キャンパスにある薬草園もあわせて、本学が誇る標本・施設の一つとして大学博物館の構想などを見据えて専門家を配置しながら、広く展示その他資料的価値の公表を図っていく活用の重要性を指摘されました。
 

 

人文学部の斎木植物標本室

人文学部の斎木植物標本室


 
植物標本庫とオリジナル写真データ

植物標本庫とオリジナル写真データ


 
さく葉標本の状態を点検

さく葉標本の状態を点検


 
高野主任研究員のご指導

高野主任研究員のご指導