人文学部の3年次矢嶋ゼミ生19名が明石市中心部で夏研究調査に取り組みました
人文学部の3年次矢嶋ゼミ生19名が、9月12~14日に、明石市中心部で暮らしてきた女性たちに、子どもの頃からの暮らしや買い物場所の変化について聞き取りをするとともに、明石市中心部の商業地域の変遷について理解する研究調査を行いました。
9月12日には、明石駅前の複合ビルであるパピオスあかしに関する研究調査を行いました。
まず午前には、有瀬キャンパス141A教室で、喜田耕史パピオスあかし管理組合室長による「明石市中心市街地における商業の変化とパピオスあかし」と題する講演を聴き、パピオスあかしが建設される以前に旧ダイエー明石店があった時期までの明石市中心部の商業の様子について把握しました。
再集合した午後には、矢嶋教授の案内で、明石駅前の商業振興や再開発の取り組みについて見学しました。
まず、東仲ノ町に残る密集市街地と再開発ビルアスピアあかしを見学してから、らぽす明石(旧明石デパート)、明石銀座商店街と江戸時代の街並みが残る鍛冶屋町の現況を視察しました。
その後、ほんまち通り商店街に立地する、江戸時代創業の富士の山菓舗店主の原田貞氏から、携わっている本町通り商店街の振興や明石ほんまち三白館開業の経緯についての話を聞き、明石中心部における商業の厳しい現況や活性化にむけた取り組みを知りました。
その後パピオスあかしに移動し、喜田室長から市民サービスや子ども向けの市関連施設などパピオスあかしの入居施設について案内を受けました。最後に矢嶋教授の案内で、4階の明石市立あかし図書館のふるさと資料コーナーを見学し、卒業研究の際に必要な地域資料の所在を確認して解散しました。
9月13日には、有瀬キャンパス116B教室(パソコン演習室)で、班に分かれて12日の調査結果についてまとめたのち、14日に行う聞き取り調査の質問項目について検討して解散しました。
9月14日午後には、まず明石市の旧市街地である大蔵本町付近の旧西国街道の商業の変遷を現地確認しました。
その後、長年にわたって本学地域研究センターが連携してきた稲爪神社(明石市大蔵本町)の社務所大広間をお借りし、大蔵本町で生まれ育ってきた女性4名に矢嶋教授が質問をする形式で、学生19名が聞き取り調査を行いました(うち1名はオンライン参加)。
女性たちからは、子どもの頃から大人になって明石駅付近や神戸へ買い物に出かけるようになるまでの、暮らしや買い物の際の店選びなどについて、学生が前日に検討したポイントを中心に、聞き取り調査が行われました。
最後に、聞き取り結果を踏まえて、学生が班ごとに女性4名へ質問をし、世代による視点の違いや時代を超えた共通性について、学生と女性たちの間で意見が交わされました。
今回の研究調査結果について、学生は班ごとにフィールドワークや報告を書く予定で、こうした経験をすることにより、社会に出た後にも有効な地域研究の遂行能力とチームワーク力を身につけることが期待されます。
なお、本研究は、神戸学院大学地域研究センターの地域連携研究の一環でもあります。
こちらとこちらの記事でも紹介されていますので、是非ご覧ください。